歯をみがく

日常の中には自身を清潔にする行為は何度行われるのだろう。

ひとはきれいであることが非常に好きな生き物だ。

そういう行為よって得られる満足感に似た幸福は、1日の中に結構溢れていると思う。

そして一つ自分がきれいになると、それは何かのスイッチになってくれるではないだろうか。

 


例えば「歯をみがく」こと。

自分を清潔にする行為の中で、私が一番強くそれを感じるのは歯みがきな気がする。

1日がスタートする「朝」に歯をみがく。

1日が終わる「夜」に歯をみがく。

常に生温かくこもった口の中が、スースーする。

歯はツルツルになるしピカピカになる。

スッキリした感覚が口をゆすいだ瞬間に押し寄せてくる。

 


そんな感覚が体感として思い切り伝わってくる体験ってなかなかできない。

1日がスタートする「朝」に歯をみがき、 その日世界に出るスイッチを入れる。

1日が終わる「夜」に歯をみがき、その日を終えようとする自分のスイッチを切る。

 

 

自分を景気付けたり、何かの緊張を解いたり、なにかとそれは役立つのかもしれない。

歯をみがくことは自分を切り替えるには絶好の行為なのではないか。

 

 

 

2019.04.25